ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国が台湾への高速鉄道計画、戸惑い広がる


ニュース 運輸 作成日:2016年3月7日_記事番号:T00062331

中国が台湾への高速鉄道計画、戸惑い広がる

 中国政府は5日、第13次5カ年計画(2016~20年)の草案で、高速鉄道網整備の一環として、北京から台北に至る高速鉄道を建設する構想を打ち出した。具体的な計画ではないが、中国側が一方的に提示した構想に台湾側には戸惑いが広がっている。6日付聯合報などが伝えた。


北京から台北に至る高速鉄道建設構想について、台湾のネットユーザーの間では、北京当局の統一意志を示すことが目的との見方も出た(5日=中央社)

 中国は2008年にも同様の構想に言及しており、既に福建省まで高速鉄道網が整備されている。構想では福建省福州市を起点に台湾海峡に海底トンネルを掘り、中台間を結ぶとされている。

 これについて、台湾の行政院大陸委員会(陸委会)は5日、「海を越える高速鉄道は建設技術、安全運行、運営コストなどに加え、国家の安全、世論の反応、両岸(中台)の連携など複雑な問題が関係してくる。中国の一方的な主張で計画が立てられるわけではない」と指摘。

 台湾交通部は「陸委会が中国側と先に意思疎通を行った上で、実現可能性を検討すべきだ。工程面での検討は可能だが、実現可能とは限らない」と慎重な姿勢を崩していない。