ニュース 医薬 作成日:2016年3月9日_記事番号:T00062387
製薬の懐特生技新薬(ファイトヘルス)は8日、同社が研究開発(R&D)した術後鎮痛剤「痛宝」について、二重盲検法に基づく第3相臨床試験に成功し、年内に台湾で新薬の承認を得られる見通しで、海外向けの医薬品ライセンス授権プロセスを開始すると発表した。術後鎮痛剤の世界市場規模は年間1億米ドルで、商機獲得が見込まれる。9日付経済日報が報じた。
「痛宝」は鎮痛剤「ナルブフィン」の後発医薬品(ジェネリック医薬品)で、注射薬から経口薬に変更したため、患者は処方薬として自宅で服用可能で利便性が高い。
第3相臨床試験成功の発表を受け、ファイトヘルスの株価は8日と9日、2日連続でストップ高となった。台湾の新薬関連銘柄は、先月に台湾浩鼎生技(OBIファーマ)が乳がん新薬に対する第2、第3相臨床試験で当初想定した結果が得られなかったと発表して以降、全体的に勢いを欠いていたが、ファイトヘルスの発表は好材料となった。
証券会社は、「痛宝」のように既存の薬剤を新規効能として再利用した方が、OBIのように新薬をゼロから開発するより投資額が安く済み、成功する可能性も高いため、台湾の新薬業界は改めて方針を見直す価値があると指摘した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722