ニュース 公益 作成日:2016年3月10日_記事番号:T00062405
台湾電力(TPC)の第1原子力発電所(新北市石門区)と第2原子力発電所(新北市万里区)では、使用済み燃料棒の貯蔵プールが満杯となり、定期検査時に取り出した燃料棒の貯蔵スペースがないため、今年11月、来年6月にも稼働停止に追い込まれる見通しとなった。10日付蘋果日報が伝えた。
行政院原子能(原子力)委員会によると、第2原発1号機が今年11月に、第1原発と第2原発2号機が来年6月に稼働を停止する見通しだ。これにより、来年夏には現在稼働中の原発3カ所で稼働できる原子炉は3基のみとなり、電力不足が懸念される状況となる。
稼働中の原発3カ所では平均で1年半ごとに大規模な定期検査が行われており、燃料棒の交換が行われ、使用済み燃料棒は貯蔵プールで保管されることになっている。しかし、第1、第2原発ではいずれも貯蔵プールがほぼ満杯の状態となっており、定期検査のために燃料棒を取り出すことができない状況となった。
核施設管理法によると、TPCは稼働停止の3~6カ月前に申請を行わなければならない。第1、第2原発では原子炉が2018年から23年にかけ、相次いで稼働年限を迎えて廃炉となる見通しだが、廃炉を待たずに事実上稼働不能となる可能性が出てきた。
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