金宝電子工業（キンポ・エレクトロニクス）傘下、三緯国際立体列印科技（ＸＹＺプリンティング）の３Ｄ（３次元）プリンター事業が今年１月、単月黒字を達成した。キンポの沈軾栄総経理によると、同月の３Ｄプリンター販売台数は8,000台を超え、昨年通年（約５万台）の16％に達した。10日付工商時報が報じた。
ＸＹＺの３Ｄプリンターは昨年、第２〜３四半期に一部製品でリコール（回収・無償修理）を行ったことから出荷に影響を受け、通年では80％成長を達成したものの沈総経理は「若干不満が残った」と述べた。今年は年間12万台の出荷と世界シェア30％を目標に設定しているが、業界では「消極的」とみられている。ただ沈総経理は、１月の好業績を受けて目標を上方修正するかとの質問に対し、明確な回答を避けた。
なおＸＹＺは今年、下半期に医療用３Ｄプリンターの発売を計画しており、レーザー技術を利用して歯科模型を製造する製品となると観測されている。
このほかＸＹＺは新たに参入したロボット事業において、日本の大手メーカーと提携を結び、５月にサービス型ロボットを日本で発売するとの観測も伝えられている。
