ニュース 食品 作成日:2016年3月11日_記事番号:T00062442
頂新国際集団傘下の食品大手、味全食品工業の蘇守斌執行長は10日、酪農事業について▽牧場から売り場までの一貫製品管理▽世界基準の品質▽牧場のハイテク化▽経営の永続──を目指す改革プロジェクト「酪農4.0計画」を始動すると発表した。QRコードを利用して購入者が商品情報を牧場まで遡って確認できるシステムが3月に完成するほか、食品に関するクラウドコンピューティングシステム構築に5,000万台湾元(約1億7,000万円)を投じる方針だ。11日付工商時報が報じた。
味全は4月中旬から高雄市の「林鳳営」牛乳工場で一般の見学を受け付ける(10日=中央社)
味全が展開する「林鳳営」ブランドの牛乳は、頂新集団の不正食用油事件で無罪判決が出たことに反発した消費者による不買運動や、インターネット上で「林鳳営の牛乳は添加物で腐らない」という情報が出回ったことなどから業績が低迷。こうした状況を受けて蘇執行長は、情報の透明化や配合の簡素化、ネットユーザーとの対話などを進めた結果、徐々に業績は回復を見せていると説明した。
なおQRコードによる情報開示については▽牛乳▽果汁飲料▽ヨーグルト▽しょうゆ▽穀物粉▽サラダ油▽豆乳──を対象としているが、今後は大豆や砂糖など輸入食品にも拡大し、年内に情報を提供する方針だ。
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