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台鉄プユマ号が台北~高雄に、運賃高鉄の6割以下


ニュース 運輸 作成日:2016年3月11日_記事番号:T00062451

台鉄プユマ号が台北~高雄に、運賃高鉄の6割以下

 台湾鉄路(台鉄)は10日、特急普悠瑪(プユマ)号が4月21日から松山(台北市)~潮州(屏東県)駅間を1日1往復運行すると発表した。台北~高雄駅は所要時間3時間40分、運賃843台湾元(約2,900円)と、台湾高速鉄路(高鉄)より2時間遅いが600元以上安い。また高鉄は駅が街の中心部から遠いことが多く、屏東には駅がないため、台鉄プユマ号は南部の住民や出張者、旅行者を取り込む見通しだ。11日付中国時報などが報じた。


松山~潮州駅を運行するプユマ号2便は指定席のみで自由席は販売しない(YSN)

 松山~潮州駅のプユマ号は、▽111便、松山午前7時48分発・潮州午後0時8分着▽136便、潮州午後2時58分発~松山午後7時17分着──の1日2便。停車駅は▽松山▽台北▽板橋▽台中▽嘉義▽台南▽高雄▽屏東▽潮州──の9駅だ。

 台北~高雄駅でプユマ号に乗車する場合、台鉄の自強号(最速4時間23分)より速く、高鉄(1時間36分・1,490元)より遅いが安い。台北~台南駅は2時間33分(738元)、台北~屏東駅は4時間(891元)と時間がかかるが安い上、高鉄台南駅や左営駅から台鉄や都市交通システム(MRT)に乗り換える必要がない。

 台北で働く屏東出身のある女性は、乗り換え不要で安いので、今後はプユマ号で帰省したいが、便数が少ないので乗車券が購入できるか心配だと語った。別の男性は、南部旅行時は急がないので、高鉄より安いプユマ号を選ぶと話した。

 台鉄は、昨年末に高鉄の新駅(苗栗、彰化、雲林)が開業し、南部の乗客を高鉄に奪われる懸念があったと指摘。さらに、今年2月6日に発生した台湾南部地震で高鉄の運行が停止し、台鉄がプユマ号で代行輸送したところ好評だったため、定期運行を決定したと説明した。

ハローキティタロコ号、月末にも

 台鉄は、4月21日のダイヤ改正でプユマ号増便を行い、台北〜台東間の旅客輸送力を11%(延べ3,300人)拡大する。

 人気のハローキティ太魯閣(タロコ)号は早ければ3月末から、毎週金~日曜に台北~台東を定期運行する。