李登輝前総統は20日午後、記者会見を開催して、民進党の謝長廷候補に投票することを明言した。
李前総統は、国民党のみが立法院で強大な勢力を持つ現状は台湾の民主発展にとってマイナスと指摘。監督する勢力が必要だと語った。
さらに、ここ数カ月間、謝候補と国民党の馬英九候補の言動を詳しく観察した結果、謝候補が台湾全体の利益を代表する人物としてふさわしいという結論に達したと語り、謝候補に１票を投じることを明言した。
李前総統は１週間前に李登輝学校の幹部を通じて謝候補への支持を明言していた。「４年前に指導者を選び間違った」と陳水扁総統を批判したり、長期にわたって謝候補への支持を表明しなかったことにより、馬候補を支持するのではないかという観測も一時は出ていた。
最終盤で大物の支持表明が相次いだ謝候補。一定の効果はあるとみられる（１９日＝ＹＳＮ）
