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ASE、SPIL第3次TOBを視野


ニュース 電子 作成日:2016年3月14日_記事番号:T00062987

ASE、SPIL第3次TOBを視野

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)は、矽品精密工業(SPIL)に対する第2次株式公開買付(TOB)が期限の17日までに成立しなければ、公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)が5月1日までに結論を出す企業結合審査を通過次第、金融監督管理委員会(金管会)が認めれば、すぐに第3次TOBを仕掛ける構えだ。第3次TOBは、第2次TOBと同じ1株55台湾元(約190円)で、株式5~24.71%を取得する計画とみられている。14日付経済日報が報じた。

 一方、公平会が企業結合を認めなければ、ASEは流通市場でSPIL株を買い増す方針だが、SPIL株の3分の1以上を取得することはできない。なお、ASEは第1次TOBでSPIL株24.99%を取得している。

 第2次TOBは、応募が下限5%に満たない、または公平会の審査を通過しない場合、不成立となる。立法院経済委員会は先週、公平会に対し、両社の結合についての決議に先行して、4月15日までに公聴会を2回開くことを求める臨時提案を可決した。このため市場では、公平会の決議が3月17日に間に合わず、第2次TOBは成立しない可能性が高いとみられている。

 金管会は、TOBが不成立となれば通常1年間は再度TOBを実施できないが、今回は特殊な理由があるため、第3次TOBを再申請できるとの認識だ。