ニュース 建設 作成日:2016年3月15日_記事番号:T00062998
台北市の松山たばこ工場跡に文化空間として建設されたビル「台北文創大楼(台北ニューホライゾン)」の壁面のコンクリートにアーク炉由来の還元スラグが安定化加工を経ないまま使用されていたことが分かり、建物の安全性に懸念が広がったことを受け、立法院社会福利・衛生環境委員会は14日、還元スラグ、酸化スラグをコンクリートに用いることを3カ月禁止することを決議した。15日付経済日報が報じた。
酸化スラグは酸化精錬で、還元スラグは還元精錬でそれぞれ生成し、今回の問題は安定化加工を経ていない還元スラグを使用したことが原因だが、立法委員による強い要求で酸化スラグも禁止対象に含まれた。
還元スラグは酸化カルシウムを多く含むため、水分で膨張しやすく、安定化加工を経ない還元スラグをコンクリートに使用するとひび割れの原因になる。
経済部工業局は今回の措置で、アーク炉を使用する23社とリサイクル業者19社が影響を受けるとみている。
同局は同様のトラブルを防ぐため、スラグのリサイクル管理方式を見直す方針だ。現在は安定化加工をアーク炉業者とリサイクル業者のいずれかが担当しているが、将来的にはどちらが担当すべきかを明確に定める。
台北文創大楼に使用された還元スラグは、建物の構造とは無関係の場所に使用されているため、安全性には懸念がないという。
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