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林全氏の行政院長就任、正式発表


ニュース 政治 作成日:2016年3月15日_記事番号:T00063010

林全氏の行政院長就任、正式発表

 蔡英文次期総統は15日午前、記者会見を開き、5月の新政権発足後の行政院長に林全・元財政部長(64)を充てる人事を正式発表した。閣僚名簿の発表は見送られた。

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握手する林氏(左)と蔡次期総統(右)(15日=中央社)

 蔡次期総統は「林氏は経済面で豊富な経験があるが、林内閣は経済内閣にとどまらず、改革内閣になる」と述べた。

 蔡次期総統は林氏を選んだ理由について、▽長年にわたり意思疎通が容易な関係にあること▽政策理念を明確に理解していること▽過去の公職における業績▽産学との太いパイプ──を挙げた。

 林氏は「内閣にハネムーン期間を期待するわけにはいかず、直ちに仕事に取り掛かる。経験がある人を招いて助けてもらい、長期的な視点で政策運営を行う必要がある。新たな人材育成も重要な課題だ」と抱負を語った。

 林氏は外省人第2世代で無所属。輔仁大学を経て、政治大財政研究所で修士号、米イリノイ大で経済学の博士号を取得した経済学者だ。台北市政府財政局長、行政院主計処(現・主計総処)主計長を歴任した後、2002年から06年まで財政部長を務めた。現在は台湾大で兼任教授を務める傍ら、民進党のシンクタンク「新境界智庫」の執行長として、蔡政権発足に向けた準備作業で中心的な役割を担ってきた。