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SPIL、公平会に審査中止呼び掛け


ニュース 電子 作成日:2016年3月16日_記事番号:T00063014

SPIL、公平会に審査中止呼び掛け

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)による矽品精密工業(SPIL)に対する第2次株式公開買付(TOB)期限の17日を目前に、SPILは公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)に対し、TOBが成立しなければ、TOB審査の前提が存在しなくなるので、両社の企業結合審査を中止するよう呼び掛けた。16日付経済日報が報じた。

 公平会は、立法院経済委員会の臨時提案に従い、公聴会2回を開催してから、企業結合審査の決議を下すと表明した。公聴会の開催期限は4月15日、企業結合審査の期限は5月1日で、公平会の審査結果は17日に間に合わない見通しだ。ASEの第2次TOBは、応募が成立のための下限目標5%に達しない、または公平会の審査を通過しない場合、不成立になる。

 SPILの黄俊源法務長は、公平会の審査は第2次TOBに対するもので、17日までに結果が出なければ、審査を継続する前提条件がなくなると指摘した。

 金融監督管理委員会(金管会)の王儷玲主任委員は、ASEが第3次TOBを実施する場合、公平会の審査通過が前提条件となると指摘した。

 独占禁止法(競争法)に詳しい陳志民・中原大学財経法律研究所教授(元公平会委員)は、敵対的買収と友好的買収は本質的に異なり、公平会の審査も異なる手法を取るべきだと指摘した。