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「HTCはVRに特化を」、年間販売110万台が目安


ニュース 電子 作成日:2016年3月17日_記事番号:T00063043

「HTCはVRに特化を」、年間販売110万台が目安

 ソニーの「プレイステーションVR(PSVR)」発表で、今年のバーチャルリアリティー(VR)市場の盛り上がりが予想される中、外資系証券会社から、宏達国際電子(HTC)はスマートフォン市場をあきらめ、VR製品に特化すべきとの提言が飛び出した。ただし、今後2年で毎年110万台以上売れることが条件として示され、HTCが「HTC Vive」で再起を目指す上での目安となりそうだ。17日付蘋果日報が報じた。

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 ソニーのプレイステーションVRは10月に399米ドルで発売予定だ。ソニーの家庭用ゲーム機、プレイステーション4(PS4)を合わせても749米ドルで買える。年内に50本以上のタイトルを発売予定で、160本を開発中だ。一方、HTCのHTC Viveは799米ドル(4月発売)で、現在タイトルは約30本にすぎない。

コンテンツ充実も課題

 大展証券投資顧問は、プレイステーションVRにはプレイステーションの忠実なユーザーがいる上、販売価格もHTC Viveの約半額で、VR市場をリードすると予測した。一方、HTC Viveは高めの価格設定の上、対応コンテンツの充実も課題で、販売台数の急増は困難との見方を示した。

 一方、日本の証券会社は、HTC Viveは競争力があり、今年50万台、来年75万台売れると予測した。ただし、低迷するスマホ事業から転換するには年間110万台以上売る必要があると指摘した。

 欧州の証券会社は、HTC Vive予約受け付け好調などの要因で、HTC株価は過去1カ月で67%上昇したと指摘。HTCはスマホ業務を縮小し、VRやAR(拡張現実)専門にリポジショニングした方がいいと提言した。

関連メーカーに商機

 このほか、▽フェイスブック傘下、オキュラスの「オキュラスリフト」、599米ドル(3月発売)▽サムスン電子の「Gear VR(ギアーVR)」、99米ドル(販売中)──など、大手ブランドのVR対応製品が出そろい始めた。聯発科技(メディアテック)、原相科技(ピクスアート・イメージング)、鈺創科技(イートロン・テクノロジー)など台湾の関連メーカーに恩恵となりそうだ。

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