ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）の全額出資子会社、晨星半導体（Ｍスター・セミコンダクター）はこのほど、指紋認証用チップを試作し、既にサンプル送付を開始したもようだ。18日付経済日報が伝えた。
Ｍスターは指紋認証用チップの開発状況を明らかにしていないが、証券業界は今年下半期以降、業績に貢献すると予想している。
メディアテック本体は指紋認証用チップを生産していないが、中国で出資するタッチパネル用チップメーカー、深圳市匯頂科技（Goodix）が既に指紋認証用チップを量産している。証券業界はメディアテックによる匯頂科技への出資は財務的投資にすぎないため、Ｍスターによる指紋認証用チップ開発は「本格参入」を意味すると受け止めている。
Ｍスターが指紋認証用チップに参入した背景には、中低価格スマートフォンにも指紋認証機能が普及し、今後需要拡大が見込まれることがあるとみられる。
