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台湾元高が進行、輸出産業に影響懸念【図】


ニュース 電子 作成日:2016年3月18日_記事番号:T00063073

台湾元高が進行、輸出産業に影響懸念【図】

 18日の台湾元相場では、台湾元が一段と上昇し、1米ドル=32.450元と前日終値に比べ、0.246元の元高で寄り付いた。依然として元買い圧力は強く、輸出産業をやきもきさせている。

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 同日付蘋果日報によると、台湾積体電路製造(TSMC)は現在、1米ドル=33.18元の想定レートで業績見通しを立てている。同社の投資家向け広報(IR)担当者は「第1四半期の売上高予想(2,010億~2,030億元)とはそれほど大きな開きは出ないとみている」と述べたが、今後の為替相場の動向にも左右されそうだ。

 大立光電(ラーガン・プレシジョン)は「元高は輸出業者には不利だが、影響については四半期末にならないと分からない」とコメントした。

 このほか、半導体のパッケージング・テスティング(封止・検査)、DRAM、液晶パネル、電子部品、ノートパソコン受託生産などの業績も為替変動による影響を受けやすいとみられる。

 ただ、台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)が「長期的なリスクヘッジを行っており、過去の業績からみても、為替損失が少なく、経営への影響はない」と説明するなど、経営への影響は懸念していないとの回答も目立った。