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台湾SMの経営権争い、孫氏サイドが冷静な協議要求


ニュース 石油・化学 作成日:2016年3月18日_記事番号:T00063076

台湾SMの経営権争い、孫氏サイドが冷静な協議要求

 スチレンモノマー(SM)大手の台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー、台湾SM)で、現董事長の林文淵氏と大株主の孫鉄漢氏による経営権争いが起きている問題で、孫鉄漢氏陣営で役員候補に名を連ねる呉乃仁・元証券投資家保護センター(投保中心)董事長ファミリーの詹彩虹氏(呉乃仁氏の妻)はこのほど、工商時報の取材に対し、「双方が和を尊重し、株主権益に基づく要求に慎重に配慮してもらいたい」と述べた。18日付同紙が伝えた。

 詹氏は「孫、林の両氏とも台湾スチレンモノマーの成長に自信を抱いており、実践方式の違いから衝突したにすぎない」と指摘した上で、詹氏の娘、呉怡青氏を董事・董事長候補として指名し、中立的な協議の場で冷静に話し合いを行うよう促した。

 詹氏はまた、今後の董事会の運営方針について、引き続き合議制を採用し、双方に平和的な形で参加してもらいたいと主張した。

 台湾スチレンモノマーでは、張鍾潜元董事長が証券アナリストの孫氏に株式を売却後、現経営陣に反対する株主を招き入れたことから、経営権争いが本格化した。