ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

国民党資産は805億元、財政部集計と党集計に落差


ニュース 政治 作成日:2016年3月18日_記事番号:T00063086

国民党資産は805億元、財政部集計と党集計に落差

 国民党がこのほど、内部調査で党資産を総額166億台湾元(約570億円)と発表したのに対し、財政部の集計では、国民党が取得または使用している国家資産と土地(679区画、110.25ヘクタール)の資産価値が公告土地現値(路線価に相当)ベースで805億元に上ることが分かった。18日付自由時報が伝えた。

 立法院では国民党が過去に不当に取得した資産の回収を目指す「不当党産条例」の委員会審議が行われており、今回の集計は財政部国有財産署が立法院に提出したものだ。

 同署は数値の根拠について、監察院による2001年の報告と党資産処理専案小組(専門小委員会)が07年までにまとめた調査結果に基づくもので、国民党の現有資産を指すものではないと説明した。

 しかし、集計基準に相違はあるとはいえ、数値が党の独自発表とはあまりにかけ離れており、国民党の集計は「うそ」ではないかとの批判にさらされている。政界からは「消えた資産はどこに行ったのか」(民進党・陳其邁立法委員)と追及する声が上がった。

 国民党文化伝播委員会の林奕華主任委員は「財政部の試算は間違いだらけで誤解を招く」として遺憾を表明した。