ニュース 電子 作成日:2016年3月21日_記事番号:T00063093
市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーによると、3月上旬の39.5~43インチのテレビ用液晶パネル価格が予想より早く下げ止まった。2月6日に発生した台湾南部地震で、群創光電(イノラックス)の南部科学工業園区(南科)の工場が損害を受け、39.5インチパネルの出荷が半減したこと、家電ブランドが中国の労働節(メーデー、5月1日)連休、および8月に開催されるブラジル・リオデジャネイロ五輪向けに前倒しで在庫を積み増していることが理由だ。19日付蘋果日報が報じた。
ウィッツビューによると、3月上旬の価格(オープンセル)は、▽32インチハイビジョン(HD)、52米ドル(2月から横ばい)▽40インチフルハイビジョン(フルHD)、85米ドル(横ばい)▽50インチフルHD、126米ドル(2米ドル下落)▽55インチ4K(60Hz)、183米ドル(4米ドル下落)──。
ウィッツビューの邱宇彬協理によると、32インチは中国メーカーの減産により、39.5~43インチパネルはそれぞれ特定メーカーしか生産していない上、ブランドが調達時期を早めたため価格が下げ止まった。一方、50~65インチパネルは各サイズを2~3社が供給している上、互換性も高いことから、価格下落が続いている。
イノラックスの39.5インチパネルの月産能力は130万~140万枚だが、現在の生産量は70万~80万枚とみられている。
40~43インチパネルは、サムスンディスプレイ(SDC)の生産ライン調整、シャープの身売り協議による稼働率の低下などを受けて供給がひっ迫している。これにより、友達光電(AUO)の43インチパネル出荷は単月65万~70万枚となっているが、現在の受注は同75万~80万枚に急増している。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722