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EVのテスラ、台北に子会社設立


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年3月21日_記事番号:T00063098

EVのテスラ、台北に子会社設立

 米電気自動車(EV)大手、テスラモーターズが台北市政府に申請した台湾子会社「台湾特斯拉汽車」の設立が16日に認められていたことが分かった。台湾子会社設立は2度目となり、業界では、早ければ年内に台湾で販売を開始するとみられている。19日付工商時報などが報じた。

 テスラは2006年に台湾子会社を設立し、EV開発に向けた資金調達や技術提携、部品サプライヤーなどを模索したが、その後米国での工場設立を決め、10年に台湾子会社を解散していた。

 今回の設立登記では業務内容が自動車の卸売・小売、自動車修理、その他自動車サービス、レンタルなどとなっているほか、求人求職サイトでメンテナンス技師やマーケティング幹部などを募集しており、台湾でのEV発売意向がうかがえる。

 台湾では現在、テスラのEVは30台余りが新車登録されており、大半が貿易会社の孚海国際が輸入したものだ。孚海国際は、台湾特斯拉汽車と会議を開き、台湾の法規などについて話し合ったと明かし、今後は人材採用や保守サービスなどでの提携にとどまるとの見通しを示した。

 孚海国際は現在、テスラEVのうち主に「モデルS」シリーズ4種を販売しており、価格は400万~750万台湾元(約1,400万~2,600万円)。今後は「モデルX」と3月31日に発表予定の「モデル3」を合わせ、台湾で年間120台以上の販売が見込めると同社は予測している。

 テスラのEVは和大工業がギアボックス(減速機)を独占供給するなど、台湾に多くの部品サプライヤーを持ち、テスラの台湾再進出は関連サプライヤーの業績に貢献すると期待されている。