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生鮮食品のスピード宅配
、仕事持つ女性に人気


ニュース 社会 作成日:2016年3月21日_記事番号:T00063115

生鮮食品のスピード宅配
、仕事持つ女性に人気

 台北市では最近、スマートフォンなどを通じて生鮮食品や日用品の注文を受け、1時間以内に宅配するという新たなサービスが相次いでスタートし、わずかな手数料を支払えば自分で食材を購入する手間が省けるとして特に仕事を持つ女性に人気を呼んでいる。

 シンガポール系の「オネストビー」は、家楽福(カルフール)やオーガニックスーパーマーケットの天和鮮物などと提携し、生鮮食品や日用品の買い物代行サービスを今年初めに台北市で開始。料金は商品代金のほか、手数料49台湾元、輸送費99元で、購入代金が199元を超えた場合、輸送費は無料となる。

 現在、利用者は天母(北投区・士林区)や民生社区(松山区)に住む30~35歳の女性サラリーパーソンが中心で、購入する商品はカルフールのトイレットペーパーや箱売りの飲料、天和鮮物の魚介類が多いそうだ。来月から新北市、年内に台中など南部都市部へのサービス拡大を予定している。

 一方、昨年末に営業を開始した「ハッピーフレッシュ」も小規模スーパーの美廉社(シンプルマート)、オーガニックスーパーの楽菲有機超市(Laf’e Market)や有機食品販売店「棉花田生機園」などと提携して台北市でサービスを提供しており、料金は一律、輸送費の59元のみとなっている。

 既に4万人の会員を獲得しており、うち7割を32~45歳の女性サラリーパーソンが占める。今月より新北市の一部でのサービスを開始、さらに今後は新竹にも進出する計画だ。

 退勤途中に買い物をする時間が省けるため、週に2~3回、オネストビーを利用しているという女性は「1回の利用で600~800元の商品を購入するが、手数用は49元で、レストランのサービス料(10%)より安く、割に合う」と語っている。

 なお両社のサービスはいずれも提携先のスーパーなどに常駐する購買員が、注文が入り次第、食品の状態や消費期限を確認しながら2分以内に商品を選択。専用の清算カウンターを通して配達員に渡し、顧客の元へ届けるという仕組みになっている。約束の1時間以内に届けられなければ手数料や輸送費を受け取らない上、割引券を贈呈するとうたっているが、これまでタイムオーバーとなったのは1度だけだという。