ニュース 運輸 作成日:2016年3月22日_記事番号:T00063130
台北駅と桃園国際空港などを結ぶ台湾桃園国際機場捷運(桃園空港MRT)の開通が遅れている問題について運営会社の桃園大衆捷運(桃園メトロ)が21日、立法院交通委員会で報告を行った。その中で、これまで大量の軌道パッドが繰り返し破損していることや、運行テストで緊急ブレーキ作動後、車両が最大1.33キロメートルも停止しなかったことに対し、立法委員から「そもそも軌道設計に問題があるのではないか」などと疑念の声が上がった。22日付自由時報などが報じた。
陳交通部長は「丸紅は必ず損害を賠償する必要がある」と強調した(21日=中央社)
桃園メトロによると、桃園空港MRTでは開通前にもかかわらず、既にレールパッド約7,000個、ベースプレート・パッド約3,000個に破損が見つかった。このため昨年、世界最高品質のものに交換したが、それからわずか3カ月で再び130個余りに亀裂が発見された。
これについて逢甲大学運輸管理学系の李克聡副教授は、軌道パッドを交換しても再度、破損するということは、列車が通過する際にレールの下のコンクリート製枕木にかかる負荷を分散できず、異常な圧力が加わっていることを示すと指摘。桃園メトロと交通部、請負会社の丸紅はあらゆる問題点を洗い直すべきだと提言した。
なお桃園空港MRTの開通が遅れていることについて陳建宇交通部長は21日、「丸紅がこれ以上、国際的な企業イメージを損なわないよう希望する」と発言。その上で日本の国土交通省に対し「同問題は日本にも影響を及ぼす可能性がある」と通知したことを明らかにした。
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