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PARPRO、米国の航空部品メーカー買収


ニュース 電子 作成日:2016年3月24日_記事番号:T00063169

PARPRO、米国の航空部品メーカー買収

 産業用コンピューターの事欣科技(PARPRO)は23日の董事会で、米国の航空宇宙防衛産業向け電子部品メーカー、Cal Quality Electronicsの全株式を計2,350万米ドルで取得することを決議した。PARPROが株式53%、同社が13%出資する恩徳科技(アンダーソン)が47%を取得し、効力発生日は4月1日を予定。これにより、米国の航空宇宙防衛市場に参入する。24日付工商時報が報じた。

 Calの2015年売上高は10億台湾元(約34億5,000万円)で、うち4割が航空宇宙防衛向け製品。顧客はボーイング、エアバスなど大手を抱える。

 Calは米国防総省の国際武器取引規則(ITAR)審査を通過しており、PARPROは買収により航空宇宙向け事業を産業用から、よりハイエンドの防衛用に拡大できる。

 PARPROは12年に米AP Parproを買収して航空宇宙向けワイヤーハーネス市場に参入、14年には米JumpGen Systemsを買収するなどハイ

エンド市場でM&A(合併・買収)を進めてきた。

 PARPROとアンダーソンの董事長を務める廖文嘉氏は、本業がカジノ設備のPARPROは過去2年のM&Aを経て、今年第1四半期に受注が明らかに回復したと説明。Cal買収により、同社の業績は第2四半期から上向き、今年通年では上場以来の最高になると期待感を示した。