スマートフォン大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）は23日、新旗艦モデル「HTC One M10」を台湾時間４月12日午後８時に台北、ニューヨーク、ロンドンで同時発表すると明らかにした。24日付工商時報が報じた。
価格やスペックは明かさなかった。市場では、5.1インチの２Ｋディスプレイ、クアルコムのプロセッサー「スナップドラゴンＳ820」を搭載し、ホームボタンは指紋認証対応とみられている。また、ＨＴＣはこれまで「新旗艦モデルのカメラは世界初、世界最高となる」と示唆していた。このため、背面、前面ともに光学式手ぶれ補正機能を備え、背面には1,200万画素のウルトラピクセルカメラを採用すると観測されている。
ＨＴＣは旗艦機種「HTC One M9」の販売不振などで、昨年第２四半期から３四半期連続で赤字となっている。同社は昨年第４四半期時点でスマホを１台売れれば38米ドルの損失が出ると試算されており、今年第１四半期も黒字転換は厳しいもようだ。「Ｍ10」が損益均衡の鍵になる見通しだ。
