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銀行の日本子会社・支店、15年利益が中国上回り3位に【図】


ニュース 金融 作成日:2016年3月24日_記事番号:T00063183

銀行の日本子会社・支店、15年利益が中国上回り3位に【図】

 金融監督管理委員会(金管会)の統計によると、台湾の銀行が日本に設立した子会社、支店の2015年税引き前利益が中国本土の子会社、支店を上回り、国・地域別で3位に浮上した。日台貿易の拡大で銀行の日本進出が増え、日本子会社、支店は前年比3割以上の増益となった一方、中国本土は景気鈍化と人民元相場下落の影響で約3割の減益となった。24日付工商時報が報じた。

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 国・地域別の15年税引き前利益は上位から▽香港、236億4,000万台湾元(約820億円、前年比35%増)▽米国、87億3,000万元(14.1%増)▽日本、66億7,000万(32.3%増)▽中国、46億3,000万元(28.8%減)▽シンガポール、35億2,000万元(59.2%増)──。

 金管会銀行局の邱淑貞副局長によると、中国信託商業銀行(CTBCバンク、中信銀)が買収した東京スター銀行を日本子会社としているほか、▽台湾銀行▽第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)▽彰化商業銀行(CHB)▽兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)▽中信銀──の5行が日本支店を開設している。支店の所在地はいずれも東京だが、兆豊銀は大阪に第2支店を設けている。

 このほか、金管会は台湾中小企業銀行(台湾企銀、TBB)、台新国際商業銀行が東京支店設立の申請を認可しており、現在日本当局が審査中だ。

 東京スター銀行の15年税引き前利益は52億元だった。また、支店では兆豊銀東京支店の4億1,000万元が最高だった。