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徳島インディゴ入団の張泰山、交流戦で初ホームラン


ニュース 社会 作成日:2016年3月24日_記事番号:T00063190

徳島インディゴ入団の張泰山、交流戦で初ホームラン

 日本の独立リーグ「四国アイランドリーグplus」の徳島インディゴソックス(徳島IS)に今年1月に入団した台湾球界のスター、張泰山内野手(39)が23日、本拠地・オロナミンC球場(鳴門市)で行われた社会人チームとのオープン戦で訪日初ホームランを放った。

/date/2016/03/24/20baseball_2.jpg入団記者会見で背番号を見せる張泰山選手(徳島ISリリースより)

 張内野手は台湾プロ野球界初の2,000本安打達成、通算本塁打(289本)と打点(1,338点)で歴代首位の記録を保有するレジェンドクラスの選手。昨年、当時所属していた統一セブン-イレブン・ライオンズからコーチ就任の打診を受けたものの、現役続行を希望して拒否。自由契約となった後、徳島ISから受けた「家族も一緒に来てください。すべてのことを球団に任せて野球に集中できる環境で楽しくやってほしい」との誘いを受けて日本行きを決断した。

 ただ、40歳を目前にした異郷での挑戦に不安もあったようで、決断する前日はよく眠れなかったそうだ。しかし「とにかく良い成績が残せるよう努力しよう」と決め、妻と2人の娘を連れて日本へ旅立つ際は空港で100人近いファンの見送りを受けた。

 また、これまで最高で月38万台湾元だった報酬は大幅に減ると予想されるが、入団会見でこれについて記者から質問を受けた張選手は「私は20年プロで生活しており、貯金はある」と悠然と答えた。

 なお徳島ISは、かつて統一ライオンズで打撃コーチ、監督を歴任し、同チームの主力だった張選手と旧知の仲だった中島輝士氏が監督(53)を務めており、このことも入団を決めた要因となったようだ。3月1日に徳島入りした張選手を出迎えた中島監督はさっそく「バッティング練習をするか」と声をかけ、自ら打撃投手を努めるなど親密な関係をうかがわせた。

 これまで交流戦など4試合に出場した張選手は「このリーグの投手は特にスピードはないが投球の質は悪くない上、変則的なフォームが多いため打ちにくい」と感想を述べたものの、23日の試合では3安打1本塁打と爆発。さすがの実力を見せ付けた。

 徳島ISは4月3日に愛媛マンダリンパイレーツとの開幕戦を迎える。大いに活躍して日本中に張泰山の名前を響かせてほしいものだ。