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台東の釣り客、魚に引っ張られ沖合へ


ニュース 社会 作成日:2016年3月25日_記事番号:T00063216

台東の釣り客、魚に引っ張られ沖合へ

 このほど台東の海岸で釣りを楽しんでいた男性(48)が、魚に釣り糸を切られたものの、あきらめ切れず、海へ飛び込んで手で糸を引っ張り上げようとしたところ、反対に魚に沖合まで引きずられ、漂流する事態となった。

/date/2016/03/25/20fish_2.jpg男性は救助された後、真っ青な顔で、「海水に浸かり過ぎて頭が痛い」と話した(24日=中央社)

 この釣り客は24日午後2時ごろ、友人たちと台東県・加母子湾の海岸へ釣りに出掛け、幸運なことに、糸を垂れて間もなく釣りざおに魚がヒット。しかし、この魚は異常に引きが強く、男性は10分以上格闘したものの、釣り上げることができなかった。

 そんな中、そばにいた友人が魚影を見て、この魚は流線型の美しい見た目から「海のランボルギーニ」と呼ばれ、人気の高いロウニンアジ(中国語・牛港鯵)の大物だと気付いた。ただ、この魚は引きの強さでも知られており、友人は男性に「あきらめろ」と助言した。

 しかし男性は友人のアドバイスを無視してその後もさおを離そうとせず、しばらく格闘を続けたが、とうとう魚に釣り糸を引き切られてしまった。ところが、あきらめ切れなかった男性は、魚がくわえた糸を追って海の中へ。

 男性は何とか糸をつかみ魚を引き上げようとしたが、反対に魚の力に負け、沖合へどんどん引っ張られて行った。ついにあきらめて糸を離そうと思った時には既に岸から500メートルも離れた場所に連れて来られており、戻るに戻れなくなってしまった。

 これを見た友人は直ちに警察へ通報。連絡を受けた救助隊がヘリコプターで現場に駆け付け、捜索を開始し、約1時間後に岸から1キロメートルの沖合を漂流していた男性を救助した。

 このニュースを受けてインターネット上では「その魚はきっと今ごろ、ほかの魚に『もう少しで人間が釣れるところだった』と話しているに違いない」、「魚と引き換えに命を失うなんて割に合わない」といった感想が聞かれた。