ニュース 電子 作成日:2016年3月28日_記事番号:T00063225
宏碁(エイサー)の施振栄(スタン・シー)名誉董事長は25日、クラウドソリューション「自建雲(BYOC)」、スマートフォン、ウエアラブル(装着型)端末といった新たな事業を、パソコン、タブレット端末、液晶モニターなど中核事業と切り離す組織再編を進めると表明した。100%出資の持ち株会社「宏碁新事業投資控股(仮称)」を設立し、その下に複数の新事業子会社を収める計画で、各子会社に今後1~2年間、戦略パートナーの受け入れを認め、経営規模が拡大した後に上場させる可能性も排除しないと語った。26日付蘋果日報などが報じた。
宏碁新事業投資控股の資本金は1億3,000万米ドルで、董事長にはエイサーの黄少華董事長、総経理には陳俊聖(ジェイソン・チェン)執行長が、子会社の総経理には各事業の責任者が就任する予定だ。
またエイサーは同日、モノのインターネット(IoT)関連の開発業者、米GrandPadに1,104万米ドルを出資し、同社株式の48.98%を取得した。GrandPadはタブレットの操作を容易にする技術に長けており、同社への出資によりエイサーは、世界の高齢者向けタブレット市場で商機獲得を狙いたい考えだ。
オキュラスと提携か
なおエイサーは現時点で、ゲーム用PC「プレデター」シリーズにおけるバーチャルリアリティー(VR)対応端末大手との協力で同業に遅れを取っているとされるが、既に宏達国際電子(HTC)と同社のVR対応ヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ、HMD)「HTC Vive」のテストを進めているとされるほか、フェイスブック(FB)傘下のオキュラスVRとVR対応HMD「オキュラスリフト」のに協力に関する秘密協定を結んでいるとの観測が出ている。
エイサーはこのほど、4月21日に新製品発表会を開催するとの通知をメディア向けに送付しており、VR関連の新たな展開が発表されるのではないかと注目を集めている。
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