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国民党主席補選、洪秀柱氏が当選


ニュース 政治 作成日:2016年3月28日_記事番号:T00063240

国民党主席補選、洪秀柱氏が当選

 総統選挙惨敗で朱立倫氏(新北市長)が引責辞任したことを受けて26日行われた国民党主席の補欠選挙で、洪秀柱副主席(67)が当選した。100年を超える同党史上、初の女性主席となる。ただ、洪氏は統一色が強いため、党運営に当たっては本土派との融和が課題となる。昨年、人気低迷によって総統候補から降ろされた洪氏による党勢立て直しは容易ではないとみられる。

/date/2016/03/28/17kmt_2.jpg洪氏は本土派の離党が相次ぐのではとの質問に対し、「理念と目標が一致していれば問題ない」と否定した(26日=中央社)

 洪氏は7万8,829票(得票率56.16%)を獲得して、対抗馬とみられた本土派の黄敏恵副主席を3万2,000票以上引き離して圧勝した。退役軍人・軍属による「黄復興党部」の組織票で、洪氏の当選は選挙前から確実とみられていた。

 ただ、統一地方選、総統選と惨敗続きの中で迎えた主席選だったにもかかわらず、投票率は41.61%と、昨年朱氏を選出した前回から14.73ポイント下落し、過去最低となった。特に▽台北市、37.29%▽基隆市、28.26%▽新竹市、27.37%──など低投票率が顕著だった北部では投票所に足を運んだのが高齢者層ばかりで、若者の姿がほとんど見られず、若年層に支持を広げられない同党の悩みを浮き彫りにした。

 洪氏は「党を廃墟の中から再建し、敗北の恥辱を成功の誇りに変えたい」と当選の弁を述べた。中国の習近平国家主席も祝電を送り、「1992年の共通認識(92共識)」と台湾独立反対を堅持し、両岸(中台)関係の発展に共に力を尽くそうと呼び掛けた。