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総統選終了、有権者は悲喜こもごも


ニュース 社会 作成日:2008年3月25日_記事番号:T00006327

総統選終了、有権者は悲喜こもごも


 22日の総統選挙は、国民党の馬英九氏と民進党の謝長廷氏の一騎打ちの結果、馬氏が約221万票もの大差をつけて圧勝。国民党が8年ぶりに政権を回復することになった。

 投票率は76%と、有権者の総統選に対する関心は高い。選挙結果で明暗を分けた与野党それぞれの支持者の悲喜こもごもは──。

 予想以上の圧勝に歓喜する国民党支持者の蒋さんは、馬候補が当選した夜は、興奮が冷めやらず深夜になっても全く眠れなかった。翌日も目の痛みが止まらなくなるほど、テレビのニュースや政治討論番組を見続けたという。

 同じく国民党支持の李さん夫婦は、23日早朝から各社の新聞を買い集めて一日中読みふけった。夜になっても興奮は冷めやらず、2人とも目の下には深いくまが。

 沈さんは国民党勝利を祝う会食続きで、日本料理や四川料理、お酒も入って暴飲暴食の末、とうとう23日夜に胃腸炎で入院するはめに。しかし、点滴を打たれながらも、医師や看護師らと「馬英九当選」の喜びを分かち合うことは忘れなかったとか。

 一方、民進党支持者の中には、敗北の悲しみで落ち込んでうつ状態に陥ったり、不眠症になって精神科を訪れる適応障害のケースも出ているようだ。

 独立派のネット掲示板「南方論壇」には、「(国民党寄りの)中天、中視、東森などのチャンネルには視聴料を払いたくない。(民進党寄りの)三立と民視だけ見る気が起きる」という書き込みもみられる。悲しみが怒りに変わり、「国民党を支持している家族とは顔を合わせたくない」という書き込みもあるという。