ニュース 商業・サービス 作成日:2016年3月30日_記事番号:T00063282
中国の人気動画配信サイト「愛奇芸」(iQIYI)が29日、台湾向けの配信を正式に開始した。愛奇芸は通信会社やインターネット接続業者とは無関係にインターネット上で提供されるオーバー・ザ・トップ(OTT)型のサービスで、今後迎え撃つ台湾勢との間で競争が激化しそうだ。
龔CEOは、資金調達面では中国でA株(国内投資家向け株式)を上場させる考えを示した(29日=中央社)
愛奇芸の創業者である龔宇・最高経営責任者(CEO)は、台湾でのドラマ製作を計画しているほか、台湾の製作陣と共同で中国でのドラマロケを行うことも視野に入れていると説明した。
愛奇芸をめぐってはこれまで、ユーザーは中国の法律を順守しなければならず、コンテンツの合法性もあいまいだとする批判が出ていた。これについて、愛奇芸台湾向けサービスの楊鳴総経理は「OTTは今後のエンターテインメントのトレンドであり、政治的な制約を受けるべきではない。コンテンツの製作が最も重要だ」と述べた。
ただ、現時点で業界にOTTサービスの収益性に疑問を抱く向きも多い。有料会員の獲得が収益の必須条件となるが、著作権侵害コンテンツがあふれている現状では有料配信が成立しないとの懸念があるためだ。実際に業界全体で利益を上げているのは米ネットフリックスくらいだとされる。
台湾勢では、中華電信が中華影視、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)がfriDay(フライデー)、威望国際が「キャッチプレー」などのOTTサービスを開始しており、愛奇芸と競合する見通しだ。
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