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兆豊金の蔡友才董事長、突然の辞任


ニュース 金融 作成日:2016年3月30日_記事番号:T00063285

兆豊金の蔡友才董事長、突然の辞任

 政府系金融持ち株会社、兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)と兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)の蔡友才董事長(65)が29日までに辞任を表明した。突然の辞任は、民間の金融持ち株会社への転職が理由ではないかと推測されている。30日付経済日報が伝えた。

 蔡氏をめぐっては、国泰金融控股、中国信託金融控股などが接触してきたとされるほか、製靴最大手の宝成国際集団(PCG)、生保の南山人寿保険も蔡氏を迎え入れる意向を示しているとされる。蔡氏本人は2カ月ほど休養した上で、企業の独立董事(社外取締役)に就任する意向が強いとされる。

 張盛和財政部長は、政権交代を控え、政府系企業の人事が凍結されているため、当面は呉漢卿総経理が董事長代理を務めると説明した。張財政部長によれば、蔡氏は半年前から辞意を表明していたが、総統選の関係でこれまで留任してきたという。

 民進党政権発足後には政府系金融機関の経営陣に大幅な異動が見込まれるが、蔡氏の後任には、華南金融控股の徐光曦董事長、シティバンク台湾(花旗台湾銀行)の陳聖徳元総経理などが取り沙汰されている。