ニュース 商業・サービス 作成日:2016年4月1日_記事番号:T00063331
三井不動産の菰田正信社長は31日、台中港エリアにアウトレットモール「三井アウトレットパーク(MOP)」を設置する意向を表明した。今年1月にオープンしたMOP台湾林口(新北市林口区)に続く台湾2店目となる。三井不動産は港湾運営会社の台湾港務(TIPC)から用地開発の優先交渉権を取得しており、6カ月間の交渉を経て契約を目指す。1日付経済日報などが報じた。
林市長(右2)は31日、MOP誘致に向け東京の三井不動産本社をトップセールスで訪問した(林市長のフェイスブックページより)
MOP台湾林口は1月27日のオープンから1カ月で10億台湾元(約35億円)近くを売り上げた。1日当たりの来店客数は平均5万~8万人、多い日は10万人近くで、台湾北部最大のアウトレットモールとなっており、台湾2号店の出店先が注目されていた。
MOP台中港区店の設置予定地は台中港埠専業区の用地約1.8ヘクタール。三井不動産の船岡昭彦・常務執行役員は「台中、彰化地区の人口は多く、購買力も高い。正式契約に向けて努力する」と意気込みを語った。
林佳龍台中市長は、1年前に三井不動産が投資先を模索していると知ってから、台中市政府は同社に対してTIPCとの提携モデルの提案や、行政プロセス、補完措置などの説明を行ってきたと説明。契約内容が三井不動産の期待に沿えるよう、行政手続きを加速すると表明した。
台中市政府は海沿いを走る台湾鉄路(台鉄)海線の大甲駅と、内陸を走る山線の后里駅の間を東西に結ぶ新鉄道路線を建設し、台中市内の大環状路線として運行する「大台中山手線」、市街地を経由して台中港と台中清泉崗空港をつなぐ「双港ライトレール(軽量軌道、LRT)」を計画中で、MOP台中港区店への交通アクセスを強化する方針だ。
リーパオやATTと競争
台中市では、后里区のテーマパーク、麗宝楽園(リーパオランド)に「麗宝アウトレットモール」が今年末のオープンを予定しているほか、台北市信義区でショッピングセンター(SC)、ATT 4 FUNを手掛ける吸引力生活事業(ATTグループ)が、台湾高速鉄路(高鉄)台中駅近くの「烏日購物専用区」の用地1万5,200坪余りにSCを計画している。MOP台中港区店は台中市における最近の大型商業施設投資計画で3件目となる。
「麗宝アウトレットモール」は敷地内にテナント120店の開設を予定しており、うち24店は飲食関連で、台湾最大とうたう約1,000席のフードコートを設ける計画だ。一方、ATTグループの烏日SCは百貨店や小売、レジャー・娯楽、飲食関連の店舗を誘致する見通しだ。
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