ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

クアンタ15年は増収減益、EPS過去9年で最低【図】


ニュース 電子 作成日:2016年4月1日_記事番号:T00063334

クアンタ15年は増収減益、EPS過去9年で最低【図】

 電子製品受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が31日発表した2015年の財務報告によると、連結売上高は前年比8.7%増の1兆70億台湾元(約3兆5,000億円)で、4年ぶりに1兆元台を回復したが、純利益は178億2,700万元と前年比5.6%減少した。為替差益の減少が影響した。1株当たりの純利益(EPS)は4.62元で過去9年で最も低かった。1日付蘋果日報などが報じた。

/date/2016/04/01/quanta_2.jpg

 ノートパソコン市場の需要低迷により、ノートPC出荷台数は4,330万台と前年比8.9%減少した。一方、アップルから独占受注した腕時計型ウエアラブル(装着型)端末「アップルウオッチ」の生産効率が向上、サーバーの業績が引き続き伸びたことが売上高1兆元の回復に貢献したとみられる。

 昨年第4四半期連結売上高は2,751億5,800万元で前期比0.3%減、純利益は49億5,100万元で前期比15.1%の減益だった。

 電子時報系のデジタイムズ研究センターによると、クアンタは今年第1四半期、HPからの発注削減、アップルの在庫水準引き下げといった要因により、ノートPC出荷首位の座を明け渡す見通しだ。同センターは、第1四半期のノートPCの世界出荷台数は前期比16.5%減と予想。台湾のノートPC受託生産メーカーの生産量は、前期比17.8%減、前年同期比6.8%減で、過去7年で最低になると予測している。