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統一グループ創業者、高清愿氏が死去


ニュース 食品 作成日:2016年4月1日_記事番号:T00063339

統一グループ創業者、高清愿氏が死去

 統一集団の創業者、高清愿氏が先週、肺炎のため死去していたことが1日、分かった。86歳だった。▽食品最大手の統一企業(ユニプレジデント)▽台湾でセブン-イレブンやスターバックスを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)▽「クロネコ宅急便」の統一速達(プレジデント・トランスネット)──などを抱える年商4,500億台湾元(約1兆6,000億円)以上の食品・流通大手グループを一代で築き上げた。

 高氏は日本統治時代の1929年に台南州北門郡学甲庄(現在の台南市学甲区)に生まれた。貧しい幼少時代を過ごし、13歳のときに父、高権氏をなくした後、母方のおじの紹介で台南の草履工場に勤務。月給は15元だった。その後、姉の夫、呉修斉氏らが創設した生地販売の「新和興布行」などを経て、54年に設立された台南紡織で経理として66年まで務めた。

 その翌67年に統一企業を創設した。当初は資本金3,200万元で、飼料、小麦後、油脂工場など多角経営に取り組んだ。その後「可口企業」を設立し、2年後に味全食品工業を抜いて台湾の食品最大手となった。

 80年にセブン-イレブンの台湾1号店を出店した。最初の7年間は赤字だったが、消費者の潜在ニーズ開拓を続け、今では台湾全土に5,000店以上を構えるコンビニエンスストア最大手に成長した。

 高氏は2013年に統一企業の董事長を辞任し、後任に高氏の娘婿、羅智先(アレックス・ルオ)総経理を充て、後継体制を完成させた。晩年の高氏は脳卒中などを患い、入退院を繰り返していた。