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新政権の外交人事、当事者が否定


ニュース 政治 作成日:2016年4月1日_記事番号:T00063350

新政権の外交人事、当事者が否定

 蔡英文新政権の大使・在外代表に民進党の重鎮が就任することが決まったとする31日付自由時報の報道について、駐パナマ大使に内定したと報じられた呂秀蓮元総統をはじめ、名指しされた人物が一斉に報道内容を否定した。1日付聯合報が伝えた。

 呂元総統は「新政権で公職に就くことを検討したこともない。台湾の良心的ボランティアを努めたいだけだ」と大使就任を否定した上で、「新政権は国家の『名器』を活用し、政治倫理と専門的経験を尊重してもらいたい。決して私情によって権力をもてあそぶべきではない」と強調した。

 駐シンガポール代表に内定したとされた蘇貞昌元行政院長も「何も聞いていない」と語った。蘇貞昌氏の起用をめぐっては、シンガポールのリー・クアンユー元首相らとのパイプが決め手と報じられた。しかし、娘の蘇巧慧立法委員によると、蘇貞昌氏は「新聞で初めて知った」と話していると説明した。

 民進党はメディア各社に自由時報の報道を引用しないよう呼び掛けた。しかし、民進党にスタンスが近い自由時報が根拠のない報道を行うとも考えにくく、党内で権力バランスをめぐる調整が難航している可能性もある。