ニュース 社会 作成日:2016年4月1日_記事番号:T00063354
台北市内湖区の路上で母親の目の前で4歳女児の首が切られる残忍な通り魔事件が起こり、社会に不安感が広まる中、31日夜、台南市永康区でまたも女児が男に首を果物ナイフで傷つけられる事件が発生。容疑者が捕まったとの情報が流れると、派出所の周りに住民ら300人以上が集まり、「子どもに危害を加えるとは腐ってやがる。懲らしめてやれ」などと怒号が飛び交う騒ぎとなった。安全な社会を守りたいという市民の思いが一気に噴出した格好だが、残念ながら容疑者はまだ捕まっておらず、警察は落ち着くよう呼び掛けるしかなかった。
凶悪犯を私刑に処さねば気が済まない台南市民の行動には、司法への不信感が透けてみえる(31日=中央社)
女児は12歳の小学生。母親と8歳の妹との外食後、午後7時ごろ帰宅し、果物を切ろうとキッチンに入ったところ、被害に遭った。
「キャー」と叫び声が聞こえたので母親が駆け付けると、女児が首の左側から血を流して倒れていた。母親は空き巣狙いだと思ったが、女児が病院に運ばれる道中で「あのおじさんが来た」と話したことから、以前交際していた男の犯行と分かったという。
警察によると、容疑者の男(43)は女児の母親(30)と交際していたが、1年余り前に振られ、その後もしつこく復縁を迫っていた。男は31日午後、「鍵をなくした」とうそをついて鍵屋に合鍵を作らせ、母親の自宅に5時間以上、身を潜めていた。
なお、意識がもうろうとしながら搬送された女児だが、病院によると、傷口は長さ6センチメートル、深さ0.5センチで、幸い大動脈まで達しておらず、命に別状はなかった。警察は容疑者を捜索中だが、もし容疑者の写真が公開されれば、市民300人以上の力ですぐに見つかるかもしれない。
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