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台湾SMの経営権争い、孫鉄漢氏に軍配


ニュース 石油・化学 作成日:2016年4月6日_記事番号:T00063368

台湾SMの経営権争い、孫鉄漢氏に軍配

 スチレンモノマー(SM)大手、台湾苯乙烯工業(台湾スチレンモノマー、台湾SM)の経営権争いは、1日の臨時株主総会での役員改選の結果、大株主で証券アナリストの孫鉄漢氏の勢力が林文淵前董事長派を制し、経営の主導権を獲得した。2日付工商時報が伝えた。

/date/2016/04/06/06sm_2.jpg臨時株主総会の前には、林文淵前董事長の支持者による抗議活動が起こった(1日=中央社)

 臨時株主総会では、孫鉄漢派が董事6人、監察人2人のポストを手中に収めたのに対し、林文淵派は董事に林氏を含む3人、監察人に1人を送り込むにとどまった。経営権争いは一応の決着を見たが、林文淵派も董事会で3分の1の勢力を維持し、対立の火種は残った格好だ。

 台湾SMでは、張鍾潜・元董事長から同社株式を取得した大株主で証券アナリストの孫鉄漢氏がこれまでの経営陣に反対する株主を招き入れたことから、経営権争いが本格化。先月21日には林文淵氏が董事長から解任されていた。

 孫鉄漢氏は「自分は一介の商売人にすぎず、コメントすべきことはない。平静が戻ることを望んでいる」と述べた。

 林文淵氏は「董事会入りを果たした以上は、董事としての役割を果たし、経営を監督していきたい。孫氏率いる経営陣が法律に基づき行動する限りは支持していきたい」と語った。