ニュース 運輸 作成日:2016年4月7日_記事番号:T00063386
柯文哲台北市長は6日、内湖区~信義区を結ぶ軽軌鉄道(ライトレール、LRT)構想を明らかにした。内湖区の住民が過去20年間で大幅に増えており、台北MRT(都市交通システム)文湖線の混雑緩和を図る狙いだ。台北MRT各線の駅と連絡させ、乗り換えの利便性を向上させる。ただ、現在は検討段階で、決定しても入札実施は早くて1年先となる見通しだ。7日付自由時報などが報じた。
柯市長(前)は、台北MRTは東西に走る路線が多いので、南北のLRT路線を検討していると話した(6日=中央社)
柯市長は同日夜、広慈博愛園区(信義区)に公共住宅を建設する計画の住民説明会に出席し、地盤調査の結果、安全に懸念はなく開発が可能だと述べた。その中で、台北MRTの東西への路線延伸のほか、内湖区~信義区のLRT計画も検討していると語った。まず交通インフラを決定してから住宅を建設すればよく、広慈博愛園区の住宅建設は引き続き検討を重ねると話した。
台北市の林欽栄副市長は、内湖2.0計画を発展させ、南北を走るLRTを敷設し、台北MRT文湖線、松山新店線、板南線、淡水信義線の各駅と連絡させると述べた。台北101から剣南路駅まで直通で行けるようになると話した。
内湖園区・世貿センター結ぶ
台北市政府捷運工程局の張沢雄副局長は、柯市長のいうLRT構想は、内湖科技園区、信義区公所(区役所)、台北世界貿易センターなどを結ぶものと補足説明した。現在、実現可能性を研究しているところで、実際に入札を実施するまで早くても1年はかかると述べた。
張副局長は、内湖区と信義区などを結ぶ台北MRT文湖線の混雑緩和に向け、大量、または中規模の旅客輸送量の交通システム、またはLRTなどの実現可能性を研究しており、高架、地下など建設方式も検討しなければならないと語った。
台北市東部を南北に走るMRTとしては、台北市捷運局が2004年段階で、内湖区~光復南路~台湾大学周辺~新北市永和区を結ぶMRT南北線の計画を立案している。ただ、同線は信義計画区を通らないため、柯市長のLRT構想は違いがある。張副局長は、信義計画区を通る柯市長のLRT構想のほか、MRT環状線の北環段、南環段の計画が完成してから、路線の統合が可能か検討すると語った。
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