ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

2年ぶり円高元安、日本旅行に割高感


ニュース 金融 作成日:2016年4月8日_記事番号:T00063414

2年ぶり円高元安、日本旅行に割高感

 台湾銀行の日本円の現金売相場は7日、1円=0.3009台湾元と、2年ぶりに0.3元台の円高水準まで上昇した。金融業界関係者は、▽日本旅行の出費が増える▽日本不動産投資の負担が増える──ものの、日本メーカーと競う工作機械や受動部品業界は恩恵を受けると指摘した。日本旅行を予定している市民は、円高がさらに進行するとの懸念から、慌てて両替に走っている。8日付経済日報などが報じた。

/date/2016/04/08/money_2.jpg

 7日の外国為替市場では円相場が一時1米ドル=107.9円と、日本銀行が追加金融緩和を決める直前の2014年10月以来の円高となった。

 7日の台湾銀行の現金売相場は、1日時点の1円=0.2899元と比べると、台湾元が3.79%下落した。昨年5~6月の1円=0.25元と比べると、1年足らずで17%近い下落だ。

 日本旅行でショッピングに10万円使う場合、3万元必要で、昨年5~6月なら2万5,000元で済んだ出費が5,000元増える計算だ。もし2,000万円の日本の不動産を購入する場合、その差は100万元に上る。

 銀行関係者は、今後も円高進行が予想されるため、日本旅行予定者は1円=0.3元を割り込めば、両替をしておいた方がよいと提言した。

一番人気の海外旅行先

 これまでの円安元高に後押しされ、クレジットカード大手のビザのアンケート調査によると、台湾人が過去3年で最もよく訪れた海外旅行先は日本(76.2%)だった。2位は香港(31.6%)、3位は韓国(28.1%)。台湾人が直近で訪れた海外旅行先も日本(57.8%)との回答が最多だった。

 台湾人旅行者が日本旅行で必ず食べたい食べ物は、▽ラーメン・うどん、73.2%▽刺し身・すし、63.4%▽定食、61.7%──の順に多かった。グルメを体験する都市としては、東京(54%)の回答が最多、大阪(43.4%)が3番目に多かった。年代別では、35~39歳は東京を好む人が多く、20~24歳は大阪を好む傾向があった。

 必ず買いたい物は▽薬品、70.9%▽化粧品、49.9%▽3C(コンピューター、通信、家電)製品、45.6%──。20代、女性は化粧品との回答が多く、40代、男性は3C製品という回答が多かった。ビザは、台湾人にとって日本は買い物天国だと指摘した。

 必ず行きたい観光スポットは、▽東京タワー、70.7%▽東京ディズニーランド、66.4%▽東京スカイツリー、65.6%──の順だった。花見など自然を体験するなら、北海道(64.7%)の回答が最多、京都(37.3%)が3番目に多かった。

 アンケート調査は1月、過去3年で海外旅行をしたことがある20~49歳の1,000人を対象にインターネットで実施された。

【図】