ニュース 社会 作成日:2016年4月8日_記事番号:T00063435
2月の台湾南部地震で倒壊し、115人の死者を出したビル「維冠金龍大楼」(台南市永康区)をめぐり、台南地方法院検察署は7日までに、建設業者の手抜き工事が倒壊を招いたとして、建設業者側の林明輝容疑者、建築士の張魁宝、鄭進貴の両容疑者を業務上過失致死罪で起訴するなど、計5人を起訴した。公務員は起訴されなかった。8日付自由時報が伝えた。
鄭進貴容疑者(中)は7日夜、200万台湾元(約670万円)で保釈された(7日=中央社)
起訴状は倒壊を「単一の建築物倒壊で最も多くの人が犠牲になった不幸な事件」と位置付け、被告5人のうち4人が取り調べ段階で容疑を否認したとして、最も重い刑で懲戒すべきだと指摘した。
検察側は設計図段階から手抜き工事が意図されていたことや建物のずざんな構造計算で耐震性が16%低下したこと、林明輝容疑者が建築費を節減するため、名義借りで自ら施工を行い、実際に手抜き工事に及んだことなどを挙げた。
業務上過失致死罪は最長5年の懲役刑が科される。しかし、遺族からは「100人以上の命を奪っておいて、最長懲役5年で、書類を決裁した公務員は全員お構いなしというのはおかしい」との不満の声も漏れている。
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