鴻海精密工業が８日発表した３月連結売上高は3,396億2,100万台湾元（約１兆1,300億円）で、前月比21％増、前年同月比0.4％増で、今年に入って最高だった。コンシューマー向け電子製品、パソコン、通信関連製品の売り上げが前月よりも伸びた。９日付経済日報などが報じた。
第１四半期連結売上高は9,578億7,400万元で、前期比33％減、前年同期比5.6％減だったものの、第１四半期としては前年に次ぐ２番目の高さだった。証券会社は、アップルのiPhone 6s/6sプラスの販売の他、クラウドサーバーと通信関連機器などの出荷好調を要因に挙げた。
アップルの「iPhone SE」の販売開始や、非アップル製品の受注、車載インターネット応用製品などによって、アナリストは、鴻海は４月からさらに成長するとみている。またシャープの買収によって短期的には配当などに影響が出るとみられるが、長期的な技術投資とハイエンド車載パネルへの展開加速によって今後５年の技術基盤向上を確保し、安定した利益成長をもたらすと分析した。
