ニュース 金融 作成日:2016年4月11日_記事番号:T00063453
台湾の金融持ち株会社15社のうち、既に第1四半期決算を発表した各社の業績は、大幅増益組と大幅減益組に鮮明に分かれた。9日付工商時報などが伝えた。
うち国票金融控股(金控)は前年同期比40.34%の増益を達成。玉山金融控股(Eサン・フィナンシャル・ホールディング)は17.01%、合作金庫金控は13.64%の増益だった。対照的に、中華開発金融金控は58.83%、富邦金融金控は55.52%、国泰金融控股は53.43%、日盛金融控股は43.69%の減益だった。このほか、新光金融控股は前年同期の黒字から一転、赤字に転落。兆豊金融控股(メガ・フィナンシャル・ホールディング)は6.82%の減益だった。
証券業界は「前年同期はまだ全面的な景気後退を迎えておらず、金融持ち株会社の収益能力は相対的には良好で好決算だった」とした上で、特殊要因の有無も影響したと説明した。
特に国泰金控、富邦金控、新光金控は傘下の生命保険会社の不振が響き、銀行事業の利益がグループ全体を支えた格好だ。
3社傘下の生保部門は、国泰人寿保険が78.01%、富邦人寿保険が83.31%の減益。新光人寿保険は赤字に転落した。3社の合計利益は12億7,700万台湾元(約42億円)で、前年同期(274億6,000万元)に比べ、95%も減少した。
3社は株価が好調だった前年同期に多額の利益を上げたが、株価急落で昨年下半期に1,500億元に上る含み損を抱え、今年に入り、ようやく含み損から脱却しつつあるが、株式投資で含み益が出ている銘柄はごくわずかで、主に債券運用で利益を出しているのが現状だ。
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