鉄筋大手、豊興鋼鉄は11日、台湾域内向け鉄筋価格を１トン当たり600台湾元（約2,000円）引き上げた。値上げは６週連続で上げ幅は５％と過去20年で最大。域内の鉄筋価格は今年に入って以降、15％上昇している。12日付経済日報が報じた。
豊興鋼鉄によると、鉄スクラップの域内価格は国際価格の高騰を受けて７日に急きょ300元値上げされた後、11日にもさらに300元上昇。鉄筋価格の引き上げはこれに合わせたものだ。Ｈ型鋼価格は現状維持となった。
中国鋼鉄（ＣＳＣ）の林弘男総経理は、中台の鉄鋼市場は清明節連休明けも需要が上向いており、「鉄鋼産業は健全な道を進んでいる」と楽観的な見通しを示した上で、同社が来週発表する６月オファー価格にとって好材料となると語った。
業界関係者は、今後工作機械や自動車向けの需要増で鉄鋼価格が上向けば、業界全体の業績回復につながると予測した。
