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落雷が多い県市、嘉義が年1,971回で最多


ニュース 社会 作成日:2016年4月12日_記事番号:T00063496

落雷が多い県市、嘉義が年1,971回で最多

 台湾において春は気候が不安定となり、雷が多発するシーズンだ。台湾電力(台電、TPC)の統計によると、特に嘉義県では昨年1,971回、1日平均で5回も落雷が発生しており、最もカミナリ様に気に入られた県となっている。

 中央気象局によると、台湾では例年3~4月より雷の発生が増え始め、5~8月にピークを迎える。地域別に見ると、春は西部、北部で雷が多く、梅雨の時期になると全土的に増え、さらに夏に入ってからは南投県や嘉義県などの山間部で午後に落雷するケースが多くなるそうだ。これは渓谷の上流部など地形的に大気の流れが活発な場所で雷が発生しやすいということが背景となっているようだ。

 なお昨年、嘉義県に次いで落雷が多かったのは苗栗県の1,735回、3位は屏東県の1,679回だった。ただ台湾全体の1万8,157回は2013年の4万3,961回、14年の4万161回に比べ大幅に少なくなっており、これは昨年、例年よりも降雨が少なかったことと関係していると気象局は説明している。

 米国の統計によると雷に打たれた人の約10%が死亡、残りの90%も神経の異常など後遺症が残るそうで、気象局はこのほど、雷に打たれない予防策を市民に周知するための動画を作成。同局公式サイトや動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

/date/2016/04/12/18kakomi_2.png車の中に避難するのも落雷対策の有効な手段だ(中央気象局動画より)

 動画では、近くで雷が発生した場合は速やかに建物や車の中に避難することを推奨している。建物や車がない場合は▽低くくぼんだ場所に移動▽雨具を着用▽金属類を体から外す▽両方の足先をぴったりと合わせる──よう提言している。

 予報ではきょう(12日)から全土的に大気が不安定となり、特に中南部では午後、局地的に雷雨やにわか雨となる可能性が高いそうだ。さらにあす、あさってと雨足が強まる見込みで、気象局は山間部では雷に注意するよう呼び掛けている。