ニュース 商業・サービス 作成日:2016年4月13日_記事番号:T00063512
世界的大手ファストファッションブランド「GAP」の3月売上高が予測を下回り、4月も在庫圧力が高まっている状況を受け、アパレルブランドおよび販売業者の今年の業績見通しを不安視する声が出ており、GAPや米スポーツ用品大手ブランド、アンダーアーマー(UA)など向け受託生産を手掛ける儒鴻企業(エクラット・テキスタイル)、聚陽実業(マカロット・インダストリアル)、銘旺実業(ヘイカーズ・エンタープライズ)といった台湾メーカーも上半期の出荷に影響を受ける可能性が浮上している。13日付工商時報が報じた。
ただ第1四半期の売上高は、エクラットが前年同期比13.44%増、マカロットが9.12%増、ヘイカーズが21.39%増と好調を維持しており、エクラットは、「今後、四半期ごとに業績は成長する」と強調し、今年通年でも増収、増益が見込めるとの楽観見通しを示した。
またGAP向け生産が売上高全体の20%以上を占めるマカロットも、現在の受注状況に例年と大きな差はなく、今年の出荷もプラス成長となる見込みだ。
ユニクロ不振、遠東新世紀に影響か
このほか、カジュアル衣料ブランド、ユニクロを展開するファーストリテイリングが今年の業績予測を下方修正したことを受け、化学繊維メーカーの遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)、加工糸メーカーの宏益繊維工業、羽毛関連製品を手掛ける光隆実業といった関連する台湾メーカーが影響を受けるとの見方が出ている。
遠東新世紀は「ユニクロ向け業務の売上高構成比は小さい」と強調。第1四半期連結売上高が前年同期比3.59%減となったことについては川上、川下の紡織原料価格低迷が要因と説明した。
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