ニュース 社会 作成日:2016年4月13日_記事番号:T00063523
今年1月、嘉義市の路上で警察官が何者かによって射殺される事件が発生。その後の調べで、この警察官の交際相手と思われる女性の離婚した夫で、嘉義県竹崎郷の郷長が嫉妬心から知人に殺人を依頼した可能性が高まり、検察に身柄を拘束された。
王郷長(前中)は嘉義地方法院検察署に連行される際、笑みを浮かべていたが、無言で表情もやや硬かった(12日=中央社)
嘉義市保安隊の警察官、林進忠さん(47)は今年1月29日午後10時ごろ、妻の経営する工芸品店の前で待ち伏せしていた男に散弾銃で撃たれて死亡した。警察は当初、工芸品店と違法伐採業者との間のトラブルが原因と考えて捜査を進めていたが、林さんの携帯電話を調査したところ、事件の前の週に、ある女性からヌード画像が送信されていたことが発覚。さらにこの女性が竹崎郷の王焜弘郷長(55)の元妻(48)と判明した。
元妻は一昨年に王郷長と別れた後、台中市に移り住んでいたが、林さんは彼女の元を何度も訪れていた形跡があることから、警察は事件の背景に男女関係のもつれがあるとみて、王郷長と元妻の身辺捜査を開始。そこへ殺人の実行犯として、誘拐などの前科を持つ劉瑞堂容疑者(57)が逮捕され、彼の犯行前後の足取りを監視カメラなどで確認したところ、2月27日に高雄市で王郷長のいとこ、黄俊源容疑者(45)から現金200万台湾元を受け取っていたことが判明した。
なお警察がさらなる証拠集めを続けている最中の3月15日、王郷長と元妻は復縁し、再婚の披露宴まで開催していた。
しかし警察は12日、容疑が固まったとして王郷長とその妻、および報酬の受け渡しや劉容疑者への住居提供などに関わった計7人から事情を聴取し、その結果、殺人教唆の容疑で王郷長を拘束した。
警察によると、王郷長は被害者や犯人と面識はあったが自分は無関係と容疑を否認。妻も林さんとは交際していないと主張。夫との復縁については子供のことを考えたためと説明した。
王郷長は地元農産物のマーケティングに注力するなどで農家などから厚い信頼を得ている一方で、公共工事の談合にかかわったとして有罪判決を受けた過去があるほか、ある地元関係者からは「女好きの上に嫉妬深い」と評する声も出ている。
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