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エイサーと華碩、台湾元急騰の影響は予想以下


ニュース 電子 作成日:2008年3月25日_記事番号:T00006353

エイサーと華碩、台湾元急騰の影響は予想以下

 
 台湾元急騰により、ノートブック型パソコンメーカー(ノートPC)で、為替差損による第1四半期の利益への影響が懸念されていたが、 宏碁(エイサー) と華碩電脳(ASUS)は、取引通貨を多様にしてリスク防止をしているため、影響は軽微という見方だ。25日付蘋果日報が報じた。
 
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 エイサーの売掛金構成はユーロ建てが約40%、米ドル建ては20~25%、人民元と台湾元が5~7%となっており、第1四半期の利益への影響は1%以下という予想だ。

 華碩も、今後台湾元が10%上昇しても利益への影響は5%以内にとどまるとの見方を示した。

 ノートPC受託製造メーカーでは、米ドルが売掛金に占める割合が高いものの、米ドル建ての買掛金により相殺され、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)では為替損益は均衡を保ち、仁宝でもリスクにさらされるのは資金のわずか5~10%と、影響は証券会社の予測より小さいとみられる。

 一方証券会社では、輸出への依存度が高いファウンドリー業界では、台湾元が1%上昇すれば1株当りの利益が、台湾積体電路製造(TSMC)では0.6%、聯華電子(UMC)では2.6%、世界先進積体電路(VIS)で1.1%下落すると予想している。