18日付経済日報によると、ファウンドリー大手の聯華電子（ＵＭＣ）が中国・福建省泉州市政府との提携により、同市に12インチウエハー工場を設置し、特殊メモリーの受託生産市場に参入するとの観測が出ている。同社は専従プロジェクトチームを立ち上げるとともにメモリーの研究開発（Ｒ＆Ｄ）エンジニアの募集を進めており、今後は南部科学工業園区（南科）工場に小規模な試験生産ラインを設置する予定とされる。
観測に対しＵＭＣ広報部は17日、ＤＲＡＭ大手エルピーダメモリの台湾子会社、瑞晶電子（レックスチップ・エレクトロニクス）の元総経理、陳正坤副総経理をリーダーとする特殊メモリー市場参入に関する専従プロジェクトチームを立ち上げたことについては認めた上で、工場設置計画の進度や投資額など詳細については正式契約を交わした後に公表するとコメントした。
ＵＭＣは従来より組み込み式フラッシュメモリーに関する技術を保有していたが、陳副総経理が同社に加わったことで特殊ＤＲＡＭ分野に参入し、中国メモリー市場での商機獲得に全力を挙げる方針を決めたもようだ。
