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製造業の15年売上高、6年ぶり減少


ニュース その他製造 作成日:2016年4月18日_記事番号:T00063586

製造業の15年売上高、6年ぶり減少

 経済部統計処が15日発表した統計によると、製造業の上場、店頭公開企業の2015年売上高は前年比1.7%減の23兆台湾元(約77兆円)で、過去6年で初のマイナス成長になった。呉再益台湾綜合研究院(台綜院)院長は、現状では6~7月に世界経済が回復して、台湾の経済パフォーマンスを押し上げることを期待する以外にないと語った。16日付工商時報が報じた。

 統計によると石油石炭製品業、化学材料業、基本金属業は昨年2桁減収となり、コンピューター電子製品・光学製品業のみ前年比4.2%の増収だった。ただ、ここ3年間台湾の製造業全体の収益力は安定しており、昨年の純利益は1兆2,000億元で純利益率は5.2%と2年連続で5%を超えている。

 各部門の昨年の純利益率は、化学材料業が前年比3.7ポイント増の7.9%、石油石炭製品業は6.4ポイント増の7.6%で、ともに過去5年で最高を記録した。原油価格の低迷による輸入コスト減少で利ざやが拡大した。電子部品業の純利益率は10.3%で2年連続で2桁水準だったが、メモリーや液晶パネル、チップ市場は価格競争が激しく、技術開発への投資も増加し、前年比で1.8ポイント下落した。