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スマホ向けOLEDパネル、台湾メーカーは苦戦


ニュース 電子 作成日:2016年4月19日_記事番号:T00063624

スマホ向けOLEDパネル、台湾メーカーは苦戦

 市場調査会社IHSのレポートによると今年、中国のスマートフォンブランドで有機発光ダイオード(OLED)パネルの採用比率が15%に拡大すると見込まれるほか、アップルも来年iPhoneに同パネルを採用するとの観測されるなど、需要の急速な高まりが予想されている。現在、サムスンディスプレイ(SDC)に加え、LGディスプレイ(LGD)、ジャパンディスプレイ(JDI)、シャープもOLEDパネルの量産に向けた準備を進めているが、台湾メーカーは開発に後れを取っている状況だ。19日付工商時報が報じた。

 IHSの調べによると、2015年の携帯電話向けアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルの世界出荷量は2億5,700万枚で前年比47.8%増加。また中国のスマホブランドは同年5,000万枚のOLEDパネルを調達しており、今年はさらに8,500万枚まで増やすとみられている。

 またアップルが来年下半期より採用を開始するとされるAMOLEDパネルの主要サプライヤーとなるとみられるSDCは、既に韓国国内にiPhone向け新工場の建設に着手しているとされる。一方、LGD、JDI、シャープも18年より同パネルの量産を開始する予定だが、台湾の友達光電(AUO)のOLEDパネルは現在、ウエアラブル(装着型)端末への応用に限られており、群創光電(イノラックス)に至っては依然同パネルの量産計画にめどが立っていない。