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馬政権の財政、均衡達成に不安も=英フィッチ


ニュース その他分野 作成日:2008年3月26日_記事番号:T00006363

馬政権の財政、均衡達成に不安も=英フィッチ

 
 英信用格付け大手フィッチレーティングスは25日、馬英九新政権での経済・財政に関する展望を発表した。馬氏の当選は、中台関係の改善や金融改革に有利とした一方、公約の公共投資拡大と減税政策が財政収支の均衡に不確実性をもたらす恐れを指摘した。26日付中国時報などが報じた。

 フィッチの何永燊アジアソブリン評価聯席董事は、馬氏の公約である「愛台12大建設プロジェクト」について、「投入を計画している資金は4兆台湾元(約13兆3,000億円)で、政府出資が6割を占める。名目域内総生産(GDP)の平均成長率を8%として計算すれば、公共投資に毎年域内生産額の2%を投じることになる。また、国防費のGDPに占める割合を3%以上に引き上げることや減税も公約しており、これで財政均衡が達成できるかどうはしばらく観察が必要になる」と語った。

 一方で、ソブリン格付けについては、中台関係の緊張緩和が進めば、引き上げのプラス要因だと指摘した。